1948-04-28 第2回国会 参議院 予算委員会 第19号
今は安本長官として各省の政策の總合調整その他に當つておりまして、終始變らんところだと思うのであります。自主性がないというようなことに毛頭私は考えておらないわけであります。當時インフレ対策としましては、通貨面その他の措置をすることと、そうして生産を増強すること、この兩面を考えておつたのであります。そうして耐乏の生活という當時の現状に顧みまして、國民に強く受講しておつたのであります。
今は安本長官として各省の政策の總合調整その他に當つておりまして、終始變らんところだと思うのであります。自主性がないというようなことに毛頭私は考えておらないわけであります。當時インフレ対策としましては、通貨面その他の措置をすることと、そうして生産を増強すること、この兩面を考えておつたのであります。そうして耐乏の生活という當時の現状に顧みまして、國民に強く受講しておつたのであります。
はつきりと責任政治をやり、責任ある政策を取つて行くという政府の建前からすれば、政府は多少迭つたつて、ここだけは變らんものがあつたのでは絶對困る、そういうふうな獨自性は非常に困る、非常に惡い。ただ國民の意思をもつと廣汎に持つて行くという意味で、この委員會があるならば、総理大臣が委員を任命するというのではなくて、もつとやり方がある。本當に國民各般の代表者をここに入れるべきだと思うのです。
更に又炭勞と經營者との間の賃金問題ということになつて、一體この賃金を値上するならば、政府はどれだけ又金融してくれるのかという、こういうことを考えますと、結局今のいわゆる石炭企業というものが、私企業か或はそれとも公の企業か分らんようなのが、これは理窟を超越した問題であつて、私は勞働者諸君に向つても、大體君等は實質においては官業勞働と少しも變らんじやないかということをいつておるので、そこでいわゆる三すくみと
クーポン制を使用するということは、これはもうすでに決定濟のように思われますので、肥料の公團にいたしましても、クーポンの使用をいたしまして、これが配給方法を講じておるのでありますので、クーポン利用は我々肯けるのでありますが、さて現在農業會は先程來から質問がありましたように、もうすでに協同組合に變らんとしております。
○佐々木鹿藏君 現在の農業會がやがては協同組合に代るものと私は思つておりますが、それを今投資、或いは物を出資に代えて出したからというても、何ら内容においては變らんと考えます。さようなことをただ机上論において、これはいかん、あれはいかんということでは、現下の食糧事情の逼迫しておる際非常に困ることになるのであります。
山梨が營農と住宅の資金が餘り變らん程度であります。それから長野の方が約五割に近い住宅資金を借りております。百姓というものを始めますのには今最も惡い時機でありまして、農業を始めるのには最も經濟の最低の時機に始めますとこれは非常に樂でありますが、こういうインフレの高潮時代に百姓を始めることはこれ程いかんことはありません。そこで農業を始めるのに住宅に相當の金をかけたのでは絶體相成り立たんのであります。
それから尚この農民の心理を我々が付度して考えますというと、やはり推定實收高及びその實收高によつて割當を受けるということは、成るべく早く割當をすると言われますが、併し結局不安の状態は從來と變らんと思います。 それから尚この割當に對する公正、町村別間の公正、部落間別の公正を期することが……、これが今日の割當制度の一番難しい點であるということが遺憾である。